ある週の火曜日、昼時によく行く飲食店に寄った。食事していると、後から高齢の男性が入って来た。その男性と顔が合うのは 2度目で、東京都内の坂 ("建部坂"、"紺屋坂" など名前が付いている坂) を訪ね歩いている。写真を撮ったり、その坂の逸話を纏めたりしている。最初に会った時にそれらを収めたファイルを見せてもらったが、手書きの地図などもあり大変素晴らしいものだった。その日は他の常連客もおらず、店のご主人も交えてずっと話し込んでいた。以前はタウン情報誌の編集長だったとのことで、実に話題豊富な人だった。また面白い話しを聞かせて頂きたい。
その週の土曜日、同じ店で二人の若者と初顔合わせ。そのうち一人は今年 5月頃からその店に通い始めたという男性で、建築用塗料の会社に勤めているらしい。本社は愛知県で、地元で就職したのだが、配属先が東京だったとのこと。話しが弾む中で、その男性は自分の父は大工だと言った。お父さんの技術はもう引き継いであるか、と訊いたら、「いやあ、...嫌い (な仕事) だった筈なんですけどね。血は争えないですね」と笑った。
もう一人はバリスタの学校に通っているという女性。新潟から出て来たそうだ。なんでも学校ではカクテルの授業もあるそうで、この人が店に伝授したカクテルを何度か飲んだことがある。ビールを使ったカクテルで、とても美味しかった。バリスタの資格試験にはめでたく合格したそうだ。その女性とは、コーヒーとその周辺の話し、...焙煎の好みやエスプレッソマシンの話しや、将来店を開くならどんな店にしたいか、といった事を話した。なんでも "カフェ" ではなく、昔ながらの "喫茶店" が好きなのだという。それでも、今風のコーヒーの供し方も好きだと。喫茶店のスタイルに現在学んでいる事も取り入れて、いずれ新潟で個性的な店を開いてほしい。
僕は元々、飲食店へは深夜から出掛けて行くのが好きだ。一人であれこれと考えながら明け方まで過ごす。しかし、昼飯時の飲食店も様々な出会いがあってなかなかいいものだ。